【セミオトコ】最終回後ネタバレ感想/まさかのセミが主人公!優しい気持ちになれる7日間のキセキの物語

テレビ朝日の金曜ナイトドラマ、
『セミオトコ』

人間の青年に姿を変えた"セミ"と
偶然出会ったアラサー女子の、
7日間のキセキを描いたラブストーリーです。


ワタガシ的に、今クールのドラマの中で
最も気になっていた作品!

だってセミが人間に姿を変えて
7日間の寿命を全うするって……
どんな話!?
と思うじゃないですか。

しかもセミ役がHey! Say! JUMPの
山田涼介さんって……。
随分イケメンのセミだなあと思いましたがw
ますます想像ができない!気になる、、。

今作は『ひよっこ』や『泣くな、はらちゃん』の
岡田惠和さんが脚本を手掛けるオリジナルストーリーです。

岡田さんの作品は、ファンタジーとリアルの
境目のような世界観が魅力的!

また、登場時人物の心理描写が繊細で、
観た後にはとても優しい気持ちになれる気がします。

今作も見終わった後は優しい気持ちになりました。
そして、「明日もまあ、頑張ってみるか」と
前向きになれる作品でもありました^^


※ここから先はガッツリネタバレしていきますので
これから見始める予定の方はご注意ください!!


概要



国民的脚本家・岡田惠和氏が紡ぐ
美しきセミの王子様と30代さえない女子の
7日間だけのキセキのラブストーリー

いいことなんてまったくない…さえないアラサー女子の前に、
突然ちょっと変わった、でもすごく美しい年下の
(セミの)王子様が現れ、こう言った。
「あなたの望みを叶えるから、7日間、一緒にいて良いですか?」

主演・山田涼介×脚本家・岡田惠和のタッグでおくる
ひと夏の出会いと別れの物語――。
この夏、もっとも切なくて、だけどほんわか笑える
セミとアラサー女子の
7日間だけのキセキのラブストーリーが幕を開ける…。


キャストは、主演のセミオトコw
セミオを山田涼介さんが、

セミオが出会う、さえないアラサー女子の大川由香、
通称“おかゆさん”を木南晴夏さんが演じます。

他にも個性豊かな俳優さんたちが
おかゆさんの住む「うつせみ荘」の住人として登場します。

また、おかゆさんの兄で
地元では伝説の愛されオバカヤンキーを
三宅健さんが演じています。
ビジュアルが、絵に書いたようなザ・ヤンキーで
笑ってしまいましたw


お父さん役の高杉亘さんと、お母さん役の田中美奈子さんも
同じく、ゴリゴリヤンキーなビジュアルでしたよ!!^^


今作のテーマ

・この世界は素晴らしい

・自分を肯定し、そのままの自分を好きになる

セミオはセミですから、今まで独り6年もの間、
地中深く潜っていました。
その為、地上に出てから目に映る全てのものが
新鮮で美しく輝きます。

そんな輝くものを見つける度、セミオは
「なんて素晴らしい世界なんだ!」と感動します。

そんなセミオとは対照的に、
いいことなんて全くない人生の中
自分の生きる意味を見つけられずにいた、おかゆさんの世界は
どんよりと濁って見えていたようでした。

しかしセミオとの出会いで、おかゆさんの目に映る世界が変化していきます。
それはセミオがありのままの自分を受け入れてくれたから。

「生きてていいんだよ」というセミオの優しい言葉に
おかゆさんは涙し、自分自身を肯定し始めます。

次第に自分の気持ちを人に伝える事にも
苦手意識がなくなっていき、
おかゆさんが変わったことで、周りの人たちの
おかゆさんに対する接し方も変わっていきます。

自分自身を肯定し好きになることで、
おかゆさんの世界も美しく光り輝き始めました


また「うつせみ荘」の住人たちも
真っ直ぐなセミオと出会ったことで、
各々の中にある屈折した想いや
悲しい過去を吐露し始めます。

少し暗い話や悲しい話を聞いても
誰も否定したり、責めることはありません。
そうなんだ、大変だったねと受け入れてくれます。

人は他者との会話の中で
ついつい自分の意見を押し通そうとしてしまいがちですが
結局誰もが一人きりでは生きていけません。

他者と真剣に向き合う時間を作って
自分を肯定してもらうこと、また他者を理解することって
すごく大切なことなんだと気付かされました。


感想


良かった点

・7日間しか一緒に過ごすことのできない切なさ
 セミが人間になったという突拍子もないファンタジーの割には
 物語序盤から、どこか切ない雰囲気が漂っていた。
 セミ=夏の間しか生きられない、という切ない常識が
 おかゆさんとセミオの別れが必ず訪れることを予感させるのでは。
 
 7日間という縛りがある「セミ」を主人公に選んだのは凄く良いセンス!

・「なんて素晴らしい世界なんだ!」という台詞
 物語中で何度もセミオが口にする。見終わるころには覚えている印象的な台詞。
 現代社会の中で疲れた人たちの救いになる言葉。

・セミの描写の工夫
 セミといえば、その姿が苦手な方もいる虫ですが…
 今作ではアニメーションで表現したりと、出来るだけ本物の映像を使用しない
 工夫をしていた。特に観て欲しいだろう女性視聴者への配慮かと思う。

・個性豊かで優しい登場人物たち
 おかゆさんの住む「うつせみ荘」の住人達は、1話から簡単に見分けがついた。
 それぞれ見た目も性格も個性的に設定してあるので
 混乱することなく物語に入っていけた。
 皆何かに悩んでいて、でも何かには一生懸命で、凄く魅力的。

 またおかゆさんの働く国分寺中央食品の人たちや
 行きつけのカフェ&バーの店主たちも皆優しく、人間味が溢れていた。

・他者を否定しない
 「うつせみ荘」の人物たちは、皆事情を抱えている。
 仲良くなった住人たちは、その事情を告白し出すが
 誰も他者の意見を否定しない。
 「そうなんだ~」とありのままのその人を受け入れている。
 自分の主張が大事な現代の中で、少し忘れかけていた感覚ではないか。
 視聴者としても、嫌な奴が出てこないのでストレスなく観られる。

・ヒロインおかゆさんの変化
 最初は声が小さく、消極的だったおかゆさんが
 セミオと過ごすうちに少しずつ自信を持ち、他者に興味を持ち
 変わっていくのがよく分かった。
 木南春夏さんは演技が上手い女優さんだと再確認。

・大川家の愛されヤンキーたち
 ゴリゴリヤンキーな見た目の、おかゆさんの家族たちw
 地味なおかゆさん自身とはかけ離れ過ぎてるのが面白い。
 優しい人の多い『セミオトコ』の中においての悪役的存在で、
 良いスパイスになっていたように思う。

・家族との関係の修復
 ヤンキーの中、一人真面目に育ち疎外感を抱いていたおかゆさん。
 本来なら親から可愛がられていない子、という感じで可哀そうになるが、
 家族のおバカなエピソードをたくさん出すことで
 悪気はないだろうから仕方ないなあ……と思わされてしまう。
 主人公の境遇に悲壮感が出ず、クスリと笑えるのは良い気がした。

 また、物語終盤でおかゆさんは家族と和解する。
 おバカな家族たちは、家族なりにおかゆさんを愛していたが
 それが彼女には伝わっていなかったようだ。
 おかゆさんの思い出の中の家族より、実際に対面して話している家族の方が
 優しい人たちに見えた。

 セミオに出会い、自分自身が変わったことで
 嫌いだった家族の良い部分が見えてきたということではないか。
 ここでもおかゆさんの変化が描かれている。

・結末はハッピーエンド
 必ず別れが来るセミとおかゆさんの物語。
 セミオが死ぬ前に2人の絵本を書いて見せたい!と言う
 春さん(山崎静代)に対して、小川さん(北村有起哉)が
 「せめて絵本の中ではハッピーエンドにしてやってくれ」と言う。泣ける。

 予想通り最終話でセミオは、7日間の生を全うし消える。
 しかし、みんなの願いが通じたのか、その6年後。
 生まれ変わり、またセミオの姿でおかゆさんの元に戻ってくる。
 調子のいい展開だが、絶対ハッピーエンドにはならないという予感を
 裏切った良い終わり方^^


気になった点

・淡々と進む物語
 登場人物たちがあまり衝突しない代わりに、
 中盤は淡々と物語が進んだ。少し物足りなかった印象。

 でも日常の些細な幸せ、を描いている優しい物語なので
 これはこれでいいのでは、と思います。


まとめ

疲れた金曜の夜に
そっと栄養補給をしに来てくれるような
優しい優しいドラマでした!


私、主演の方が歌うエンディングが
あんまり好きじゃない方なのですが、
(作品の雰囲気と合っていないことがあったりするので;)

今作の主題歌の「ファンファーレ!」は
ドラマとも凄く合っていて、
キラキラとした世界観をより一層盛り上げていました!
良かったです^^

今クールの金曜ドラマたちは
OLの癒しタイムとも言われていたって
何かの記事で見ましたが、

もしもこんなイケメンのセミがやってきたらどうする?
好きになる?
でも結局セミだしなあ……とか
ちょっとだけ、考えてしまいますよね 笑

また、このドラマを見て
ちょっとセミに対する印象も変わったような。
ミーンミーンと鳴く、うるさい声も
「この世界はなんて素晴らしいんだ!」と謳歌している声だとしたら
ちょっと聞こえ方が変わります。

あり得ないことではありますが
日常に、ほんの少し楽しい発想を与えてくれる
そんな素敵なドラマでした。



最後まで読んで頂き、ありがとうございました☁


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